『ソムリッチ大橋』のワインに対する考え方・好みを |
●ちょっとまじめな話で、しかも偉そうですが・・・。
“私の考え方・好みを聞いてください!”
見も知らずの私から「好みを聞いてくれ~!」といわれても迷惑な話だという事は、
十分承知の上です。ただ、もしあなたが「アドバイスして欲しいな~!」と思われているのなら
ちょっとだけ私の話を聞いてください!なぜなら、私の考え方・好みを知っていただくことにより、あなたと私のフィーリングがわかるからです。フィーリングが合えば、あなたに的確なアドバイスが出来るに違いありません!
それでは、「聞いてみるか~!」と思ってくれたあなただけ、
次からの長~いのを,最後まで読んでくださいね!
1.信頼できる人に出会うことが難しい!
ワインは、究極の嗜好品です。そして、何より各人の好みが最優先されるものです。
という事は、評論家や有名なソムリエたちが、いくら評価したとしてもその人の好みに合わなければ、何の意味もありません。すでに、ご自身でワイン選びをする事が出来、自分のスタイルを確立されている方なら、自分でワインを選ぶ楽しみにもなります。
このように、ワインが趣味の方や、ほんの一部のワイン通の方ならともかく、「ワインは好きで飲むのが、とにかく良くわからないから、自分の好みに合うワインを選んでくれるような、信頼できる人を探している!」
というあなたにとって、“信頼できる人”かどうかを見極める事が何より重要ではないでしょうか?
私は、ワインのプロです。ただ、それ以外のこと、たとえば、「家を建てる」などという場合、私は家についてはズブの素人です。
そこで、たとえば私が“家を建てたい”と思ったときには、何よりも信頼できる会社(店)、あるいは信頼できる人にお願いするほかありません。
自分が本当に信頼できる人に出会うことが出来れば、これほど心強いものはありません。ただ、その“信頼できる人”に出会うまでが、本当に難しいのです。
このことは、ワインでも全く同じ事が言えるのです。
ワインは、特に種類とか多く、情報が氾濫しすぎていて、何を信じてよいのかわからない状態になっていると思います。
信頼できるかどうかを見極めるためには、何度かお話をし、とにかく対話を持たねばなりません。
きっとあなたのことですから、すでに信頼できる店の候補をお持ちのことでしょう。そこで、あなた様にお願いがあります。
ワインショップ‘ソムリッチ’の大橋を、あなたにとっての“信頼できる人”の候補の1つに入れていただきたいのです。
そこで,あなたの候補の中の1つに入る事が出来るかどうか、これから私の考え方・好みを知っていただき、「信頼しても良い存在」かどうかご判断いただけたら、と思います。
あなたが、私のフィーリングに共感できる部分が少しでもあったとすればぜひ、あなたの「信頼しても良い」リストの中に、入れていただきたいのです。
それでは、私のワインに対する考え方、および好みを聞いてください。
2.私の好みは、「複雑さのあるワイン」
ズバリ、私の好みのワインは、一言で言えば「複雑さのあるワイン」といえます。
どのようなワインかといいますと、自然にグラスに手が伸びて、知らないうちになくなってしまっているワインです。
つまり、「飲みたくなるワイン」です。
私が飲みたくなるワインは、飲むたびに微妙に表情を変えていくような複雑さを持ったワインなのです。
ワインの評価には、さまざまありまして、最近では100点満点中、何点?というような点数をつけ、評価している評論家が多く見られ、多くのワインファンから信頼を得ています。
それは、確かにワインを選ぶ基準として、わかりやすくかなり正確な評価をされているので、信頼も出来ます。
私も、その恩恵に授かる事が多いのは事実です。
ただ、私が考える「自然に手が伸びるワイン」というコンセプトにつきましては、なかなか点数では表せない、非常に“感覚的“な部分でもあります。
もちろん、点数はそういった感覚的な部分まで加味して、つけられている事はわかります。
ただ、それを点数で表す事は、出来ない部分ではないのでは?と思うのです。仮に、美しいと感じる大自然の景色に点数がつけられますか?
その日の気持ち・天気などさまざまな要素が一致して、美しさを感じるものではないでしょうか?そのような、人間の“感覚”は、各人違ったものを持っているはずです。
ワインは、究極の嗜好品です。
何よりその人その人の感覚が優先されてしかるべきものだと私は考えています。私は、そういった意味で、ワインをもっと感覚的に捉えたほうが、より正確な評価が出来るのではないだろうか?と考えています。
点数評価をされない、著名なワインライターの「ヒュー・ジョンソン氏」も同じようなコメントをされています。
氏も、ワインを点数制で評価する事に対してあまり好意的ではありません。
実際に、数種類のワインを飲みくらべたりすると、必ず「早くなくなるワイン」と「なかなか減らないワイン」が出てきます。
それらを注意深く観察してみると、早くなくなるワインというのはやはり「複雑さを持ったワイン」がほとんどなのです。
もちろん、そのときのシュチュエーション…たとえば、一緒に食べた料理とかそのときの雰囲気に
左右されてしまうのは、仕方のないところですが、大部分が「複雑さのあるワイン」が、早くなくなります。
3.「複雑さのあるワイン」とは、どんなワイン?
では「複雑さのあるワイン」とは、どんなワインなのでしょう?
「複雑」の反対が「単調」ですよね!
「複雑さ」のあるワインは、先ほども触れましたように、表情が変わっていくワインです。
つまり、ワインを開けた時よりも、時間がたつにつれ、どんどん変化していき、風味がよくなっていくワインです。
偉大なワインと呼ばれるワインは、ほとんどすべてといっても良いくらいこのような変化を感じる事が出来ます。
この複雑さの素晴らしさは、ワイン通の方でなくても、感じる事が出来、感動される事が多いのです。たとえば、私のお客様がこんなことをわざわざ報告してくださいました。
「この間飲んだワイン、おいしかったな~。オレは、赤ワインはあまり得意ではないけれど
あのワインは、本当においしかった!味が変わっていくんだよな~。あれには驚いた!
感動したな~。そういうワインはないかな~。探して欲しいんだけど・・・。○○円くらいまでで」このお客様は、ワインは好きで飲むのですが、いちいちあれこれ覚えたり、勉強するのは
大変と言う事で、“とにかくおいしい飲むことが出来ればよい”という
先入観なく評価していただける方なのです。私たちは良く「複雑さ」とか「経時変化」と言うような表現を使いますが、
「味が変わっていく」
とてもわかりやすく、それだけで言わんとすることが伝わってくる
まさに的確な表現だと思いました!このようなワインは、本当に自然に手が伸び、飲みたくなるワインなのですね!
私は、このことを良いワインの条件として、最も重点を置くポイントです。
つまり,価格の高い安いにかかわらず、複雑さを持ったワインを好むのです!
4.「複雑さのあるワイン」と対照的な「単調なワイン」とは?
これとは逆に、「単調な」味わいのワインがあります。
字のごとく、開けた時からあまり変化をせず、そのまま1本調子!というワインです。これらのワインは、実は試飲会などで評価の高いワインでもあるのです。
どういうことかというと、
私は、良くワインの試飲会(テスティング会)に出かけます。
すると、そこでは、規模の大小こそありますが、大きな試飲会ですと、一度に100種類以上のワインをテスティングすることがあります。100種類近いワインをテスティングするとなると、当然すべてのワインをたくさん飲むわけには行きません。せいぜい、グラスにほんの僅かの量を飲むか、場合によっては、口に含んで味わいってから吐き出してしまいます。私は良くこの方法を使います。
すると、こういったケースでは「パッと飲んだ最初の印象」で、判断しなければなりません。
実は,こういった試飲会で人気が高いのが、「パッと飲んでおいしいワイン」なのです。
こういったワインは、一口目からおいしく感じられるように造られています。
ですから、おいしいと思って実際にじっくりと味わってみると、以外に「あれ~、こんなものだったかな~」っと思う事がよくあるのです。実は、他でもない私自身が、まだ経験が浅い頃、「パッと一口飲んでおいしいワイン」を
非常に評価しました。
第一印象にあまり訴えてこない、「複雑さのある」ワインについては、あまり良い評価は出来ませんでした。
大抵の場合、どちらが価格が安いかと言えば、前者です。
「価格が安い上においしいなら!」と思い、こういったタイプを結構ラインアップしておりました。それもそのはず、短い時間でほんの僅かな量しかテスティングできないわけですから
ゆっくり時間をかけて、その変化を楽しもうという余裕はないのです。ただ、時間をかけてじっくり飲んだりしてるうちに、「単調なワイン」はどこか「飽き」が来てしまうのです。変化がないからです。複雑さがないからなのです!
したがって、複雑さのあるワインは、こういった試飲会では余り評価されにくいのです。
5.ワインは1本じっくり飲んで初めてわかる!
ですから、私はワインを評価する時は、出来るだけボトル1本を、じっくり飲んで
評価する事に努めています。そうでないと、本当のそのワインのよさがわからないからです。
1本をじっくり時間をかけて、変化を楽しみながら飲んでいくことが、ワインの本来の姿を
知る上で、何より重要となるのです。では、すべてのワインが複雑さをもっているかといえば,そうではありません。
ただ、私がワインを選ぶ時に、最も主眼を置くポイントが
「複雑さ」なのです。どんな価格帯のワインでも、出来る限り複雑さを持ったワインを選ぶようにしています。
事実、そのほうが飲んでて、自然になくなるからです。ついつい手が伸びるワインこそが、「おいしいワイン=良いワイン」の条件だと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これで、ある程度、私の好み・考え方が見えてきたのではないでしょうか?
もっとお伝えしたい事は山ほどあるのですが、いくらページがあっても、足りないので
これくらいにしておきますただ、いくら言葉で表現したとしても、ワインは自分で飲んで確かめて見なければ本当のところはわかりません!
ある程度、私の好みに共感していただき、「自分に近い感覚だな!」と思われたのならば
是非ワインショップ‘ソムリッチ’のワインをお試し下さい!
私の願いはただ一つ!
あなたが、おいしいワインを飲んで、満足していただく事なのです。
『ソムリッチ大橋